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個別銘柄投資のすすめ:高配当投資

投資のスタイルは色々とありますが、あなたの投資スタイルはどの様な物でしょうか?日本では、配当狙いの株式投資の人も結構多いと思います。実際、自分も高配当の株式に投資する、高配当株投資を行っています。

しかし、どういった基準で高配当株を選択するか?というのは、人によって大きな違いがあると思います。そこで、自分がやっている、高配当株式銘柄の選定方法を以下の通りまとめました。宜しければ参考にして下さい。

こんな方におすすめ

  • 高配当株投資の概要や注意点を知りたい方
  • 高配当株投資に着目する背景などを知りたい方

高配当株投資とは?

高配当株投資とは、「元本に比較して、高い配当金」を分配する株式に対して、個別銘柄として投資したり、投資信託を経由して投資することを意味しています。投資のゲイン(利益)の取り方は売買差益(キャピタルゲイン)と配当利益(インカムゲイン)の二つがあり、その後者に着目した投資方法です。

売買損益は買った時の株価と売った時の株価の差分を意味します。安い時に買って、高くなったら売る、という投資家の基本ともいうべき取引です。配当利益は、株式や債券などを保有している投資家に対して、

それでは、高配当とは、元本の何%を言うのでしょうか?様々な定義はあると思いますが、自分では税引き後3%を基準としています。日本では、配当金に対する所得税が20%ですから、3%÷0.8を計算して、税引き前3.75%の配当が出る株式を高配当株と定義して良いでしょう。

高配当株投資の魅力

日本の現状に向いている

現在の日本の株式環境を考えると、売買差益を狙うより、高配当株投資の方が向いていると感じています。日本の株式市場はアメリカの株式とは異なり、株価が上がる余地も未だに少ないように感じています。

実際、2021年5月現在、日経株価指数は3万円を超える機会は何回もありながらも、壁が厚く、中々超える未来は見えない方も多いのではないのでしょうか?日本社会として、賃金上昇も難しく、経済成長が実感できる状況にはなっていません。ですから、日本としては、長期のボックス相場(ある範囲に収まっている相場)になっている、と考えるのが妥当に思えます。そう考えると、売買差益を狙うのは難しくなってくるため、長期的には相対的に高配当株の魅力が増している状況でしょう。

値動きが比較的安定

良く言われることではありますが、「来年の株価は分からないが、配当金は予想が付きやすい」とも言われます。株価は、市場の動向によって、大きく変動しますが、配当は企業の経営方針並びに経営状況によって変動します。需要などの状況はある程度推定値が出せるでしょうし、これだけ社会の動きが早くなったとはいえ、製造業については、実際の物を動かすビジネスである以上、そこまで早い動きはしないと言えます。

なお、動きの速いサービス系、特にITサービス系の会社については、配当を出すより、設備投資をする傾向にあるのではないでしょうか?こういった分野では、まだ会社やビジネスが若く、成熟には至っていませんから、高配当株にはなりづらいと言えます。

上記のような理由から、高配当株の値動きは比較的安定であるといえ、そういった点も魅力的であると言えるでしょう。

高配当株投資(日本株編)

それでは、日本株の高配当株を探す方法について、説明しましょう

1, 高配当株の一覧を取得する

まずは、高配当株の一覧を取得しましょう。これが、投資先の候補となります。高配当株自体は、3.75%以上とここでは定義していましたが、一覧を取得する際には2.5%程度まで引き下げても構わないでしょう。景気敏感株であれば、

Yahoo!ファイナンスの株式ランキングページにアクセスします。

その中から「配当利回り(会社予想)」のページにアクセスし、配当利回りを降順(高利回り順)で表示します。

こうすることにより、配当利回り順で銘柄の一覧が表示されることになります。銘柄選定に当たっては、このリストの上から優先的に確認をしていくことになります。

2. 各銘柄の情報を確認する

各銘柄の情報を確認するにあたって、各企業のIR情報にアクセスしても良いのですが、流石に調べるのが大変なので、IR Bankのページを使用するのがおすすめです。

IR Bankは上の検索ボックスの所に証券コードを入力することもできます。ですから、上記の検索結果から企業を選択し、その証券コードをコピーして検索をすることで、確認したい企業の詳細データを確認することが出来ます。

3. 配当利回り推移の確認

最初に確認すべきは、配当推移の確認についてです。高配当株を探しているので、配当推移は最重要の確認事項と言えます。各企業のページにアクセスし、「配当金の推移」を確認することで、配当金の推移を確認することが出来ます。

配当金推移で確認すべきことは、「安定的に配当が出ているのか」ということです。景気敏感株の場合、一時配当が出ないことも仕方ない所ではありますが、出ない期間があまりに長い企業は、投資の目的とは一致しないので、利回りが高くても避けるべきでしょう。

また、一時だけ配当利回りが大きい企業は要注意です。特別配当であったり、買収対策用の配当であったり、様々な事情が絡むことがあります。銘柄選定の際に考慮に入れておきましょう。

さらに、配当性向(収益の内、配当に回している費用の割合)が著しく高くなっていないことも確認しましょう。配当に回すということは、本業への投資が少なく、余裕がなくなることを意味しますから、程々が良いはずです。絶対的な基準があるわけではありませんが、40%程度を基準にそれ以下であることを確認すると、今後も余裕があると言えるでしょう。

4. 会社業績の確認

会社業績については、以下のポイントを最低限抑えましょう。

  1. 会社業績が右肩上がりの傾向か、少なくても維持が出来ていること
  2. 営業利益が安定的に得られていること
  3. 利益率が低すぎないこと
  4. 現在の株価を株価あたり利益(EPS)で割った値が高すぎないこと

1~3については、高配当株として、長期間保有することを考えた場合に、確認しておくべき事項として記載してあります。それに加えて、バブルであるリスクを考え、PERを確認しておく必要がありますので、4を記載してあります。絶対的な基準があるわけではありませんが、PERの値として25を一つの上限として考えても良いというのが個人的な見解です。

ただ、PERの値は、業種によっても異なる値なので、あくまでも参考です。値が大きすぎる場合、バブルの可能性もありますので、確認しておくと良いでしょう。

5. 会社個別のIR情報の確認

これまでの調査で、最低限の調査をしたことになります。ここまでで、特に問題が見られなければ、本調査をするべきです。

その場合は、会社のウェブサイトにアクセスしましょう。そして、IR情報を確認して、その会社が投資をするに足る企業であるか、自分で確認する必要があります。

高配当株投資に当たっての注意点

分散投資は大事

1銘柄当たりの平均的な費用としては、高配当株投資の総資産の内3%程度にすることがおすすめです。この場合、33銘柄程度に分散投資することになりますが、この33銘柄中の1銘柄が倒産したとしても、その年の配当金でその穴を埋めることが出来るからです。

無論、高配当株銘柄をそれだけ選ぶのは大変ではあるので、少しずつ充当していくのが良いでしょう。銘柄選定を事前にしておき、買い時に買い付ける、それが良いでしょう。

言うまでもないことですが、分散投資は銘柄だけでなく、分野(セクター)も分散させる様にしましょう。それにより、全体として安定する様になるはずです。

高配当株の維持について

高配当株としては、株価としての値上がりを狙う投資ではありませんし、値上がりする物もあれば、値下がりする物もあります。ですから、平均的に元本が維持出来ていれば良い、くらいに大らかに考えておくのが良いでしょう。

損切ラインはきめておく

とはいえば、損切ラインを決めておく必要はあります。これは、個別銘柄投資を行っている場合の必要なコストです。

損切の条件として考えられるのは、「配当が減配気味である」「事業が長期に渡り不調である」「株価が非常に低迷している(購入時から見て、例えば1割減少)」などが考えられます。

この辺りは個々人のリスク許容度が異なるため、自分にとって、適切な損切ラインを確立しておくと良いかと思います。

おわりに

高配当株投資の方法について、考えてみました。高配当株投資は、日本の投資環境に合う分かりやすい投資だと考えていますが、個別銘柄の財務状況を確認する必要がある、という点において、インデックス投資ほど気軽にすることはできません。ただ、投資家としては、面白い投資ではないかと思います。今後、高配当株投資に向けた、個別銘柄分析の結果も共有したいと思っています。

この記事のポイントは以下の通りでした。

ポイント

  • 高配当株は比較的値動きが安定し、日本の投資環境に合う可能性がある
  • 高配当株の投資に当たっては財務状況を確認の上、分散投資を徹底する
  • 損切ポイントについても設定しておく方が良い

今回の記事が、高配当株の投資リスクについて、考えるヒントになれば、嬉しいです。

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