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インデックス投資の概要とターゲット層

2021年3月19日

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はじめに

最近、インデックス投資が再び脚光を浴びている様です。しかし、インデックス投資の前提をしっかりと解説した文献は中々数が少ない様です。そのため、自分のインデックス投資に対する考えをまとめておくことに有用性もある様に感じました。

そこで、インデックス投資の概要や実態とターゲット層(向き・不向き)について論じていきたいと思います。なお、インデックス投資で用いる「インデックス」については、関連記事がありますので、宜しければ参考にしてください。

関連記事株式指標(インデックス)の種類は何があるのか?

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インデックス投資の概要

インデックス投資による利潤とは?

投資とは利潤を得る行為であり、利潤を得るための方法というのは、

  • 売買差益を得ること(キャピタルゲイン)
  • 利子・配当利益を得ること

ぐらいしかないでしょう。「買ったものを更に高い値段で売る」、「権利の一部を保有していることにより利益の一部を分けてもらう」、ビジネスの基本と同じです。それでは、インデックス投資は何で利益を得るのか。インデックスの差でもって、利潤を得るのがインデックス投資でしょうから、前者です。

分散投資が本質ではない

自分の解釈ですが、インデックス投資の本質は分散投資ではない、と考えています。インデックス自体は複数の対象から計算するため、インデックス連動するためには確かに複数の投資対象に投資することになりますが、それはインデックス連動ファンドの本質であって、インデックス投資の本質からは外れている、というのが自分の見解です。

ではなぜ、インデックス投資が再度脚光を浴びているのか、と言えば、時間というコストを払えば、インデックスの差はプラスに持って行ける、という風に皆が考えているからに他ならない訳です。つまり、近年の日本の株価の向上を見て、インデックス投資が日本で再度注目されているにすぎないと感じます(注意:筆者の意見です)。

この様に、「長期的にはインデックスは増加し続ける」というのがインデックス投資の本質であり、肝であると言えます。それが真実であるかどうか、がインデックス投資により利益を得られるか否かの境となります。

薄利はリスクとのトレードオフの結果

インデックス投資は、インデックスに追随するために、数千銘柄以上への分散投資を実施しています。その結果、投資対象の中には、成績の良い物と悪い物が混在する形になります。もっとも、それを均したものがインデックスなので、当然といえば当然ですが…。

つまり、商品の性質上、もっとも良いパフォーマンスの株には敵わないものの、もっとも悪いパフォーマンスになることは無い、という投資手法になります。つまり、根本的にインデックス投資とは「可もなく不可もなく」という結果に落ち着くことになります。逆に言えば、コストを払ってリスクヘッジを実施しているのであり、それはそれで投資手法としては妥当な所です。

ということで、インデックス投資の欠点として、薄利であり、利回りが良くないことを列挙する人がおられますが、当たり前の話と言えばその通りです。基本的に、投資において利回りを良くするためには、リスクを負うことが必要不可欠です。そのリスクの本質とは、「選択をすること」であり、選択をすればするほどリスクが増えていくことになります。
ですから、

  1. 全世界のインデックスへ投資
  2. 限られた地域へのインデックスへ投資
  3. 限られた国へのインデックスへ投資
  4. 個別株へ投資

の順でリスクが高くなり、逆にうまく行った場合の利潤も大きくなると考えられます。

運用自体は簡単

インデックス投資はその特性上、多数の銘柄を扱う必要があることから、投資信託を用いて行うのが一般的です。その結果、インデックスに追随するために出資者がすべきことは無く、非常に簡単です。

難しいのは買い方と売り方

ということで、インデックス投資の難しい所は、売り方と買い方になります。いつ買うか、いつ売るかと言った入口と出口の戦略がインデックス投資の成否を決めます。

配当・分配金も出る物もある

誤解があるかもしれませんが、インデックス投資であっても、配当・分配金は出ます。インデックス追従のために購入した金融商品が出してきた配当や分配金を分配する、と言った形です。

インデックス投資の礎とは

投資をする際には、何を信じるのか?というのが全てです。例えば、個別株で投資をする場合には、「この会社は今後業績が上がる」とか「今後、株価は下がらずに配当は同等に出続けるだろう」などと信じて、投資する訳です。

それではインデックス投資をする人は何を信じて投資をしているのか。それは、「今後とも経済は成長し続ける」、その結果「株の時価総額は今後とも上がり続ける」という物です。根本的には、人間の欲望を信じている、とも言えます。この考え方は、非常に合理的でもあり、それが故に支持を受けているともいえます。この考え方に基づけば、インデックスが時価総額加重型であれば、インデックスが対象とする経済圏の規模拡大と同程度の速度でインデックスの向上が望め、結果としてそれと同等の利回りが期待できる、ということになります。

インデックス投資のターゲット層

不向きな人

これまで説明した様に、インデックス投資にも理念・思想とも言うべき前提が存在します。そのため、インデックス投資が向かない人というのは以下の様な人です。

こんな方には向きません

  1. 長期的に見て、右肩上がりなインデックスは存在しないと考えている人
  2. 短期で利益が出なければならない人
  3. 配当が重要な人
  4. 含み損に耐えられない人

1は世界経済は長期的に縮小していくという立場を意味します。
2はインデックス投資の特性上、どうしても短期での利潤は難しいです。
3は配当が目的であれば、インデックスへの連動ではなく、配当重視の投資をすべきです。
4は投資をするのが難しい人ですが、我慢できずに売ってしまうタイプの人の場合、売買差益を狙った短期トレードの方が向いているかもしれません。

向いている人

逆に、インデックス投資が向いている人は以下に当てはまっている人です。

こんな方に向いています

  1. 長期投資が出来る人
  2. 長期的に見て、右肩上がりになるインデックスを選択できる人
  3. インデックスを信じて金銭を投じることが出来る人

インデックス投資は「長期的に見てインデックスは増加を続ける」ということを前提にする投資手法ですから、長期投資でなければなりません。また、インデックスに求められる条件は「長期的に見て右肩上がりになること」ですから、そのようなインデックスを自分で見つけ、信じられなければいけません。

おわりに

インデックス投資の概要と、インデックス投資のターゲット層について説明しました。インデックス投資を含め、投資手法は前提を明確にして、それに基づいて投資が出来るのであれば、我々の資産形成の助けになってくれます。

インデックス投資のやり方については今後解説を書いていきたいと思いますので、少々お待ちください。

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