入門 資産運用

投資初心者に積立NISAで少額の国内債券購入をおすすめする理由

2021年3月18日

近年、国も投資を後押ししてるし、老後資金は確定拠出年金になったりで、投資から逃れられない状況になっています。その一方で、中々投資に取り掛かれない苦手意識のある人が多いのも事実だと思います。

今回は、投資の初心者を対象に投資に対する苦手意識を克服するための方法として、積立NISAによる少額積立投資を1年ほど債券で試してみることを全く知らない人には勧めています。どうして、債券なのか?少額積み立てなのか?を分かりやすく説明しています。

投資の世界に足を踏み入れる助けになればと思います。それでは説明していきます。

こんな方におすすめ

  • 投資について、知識がなく、苦手意識すらある方
  • 大きな損をしない形で投資を始めてみたい方

なぜ投資を始められないのか?

投資を始められない理由を考えていたら、以前の会社での出来事がを思い出しました。

会社において、ライフプランに関する総合的な研修みたいなものに強制参加させられました。これは何かというと、「人生ではこのタイミングでこれだけのお金がかかるんだよ」とか「これをするのにはこれだけお金が必要だから、ここまでに貯めないと」とかそんな感じの研修だった記憶があります。

反応は、大きく分けて、二つに分かれていました。

  • 非常に参考になった、という人
  • 常識を今更説明されても、という人

流石に、民間企業らしく、興味が無いという人はいなかった様です。今思えば、金銭面の興味は育った環境で大きく異なり、それが表れたのでしょう。

次にお金の話があったのは、確定拠出年金に切り替わるときでした。ここもほぼ同様で、お金に興味が既にあった人は、「常識だから良い」というし、興味があるけど知らない人は「もっと網羅的な資料を出してほしい」という状況でした。

自分は、その時、社会人20年目の上司が言った発言が忘れられません。曰く、「損しなきゃいいんだが…定期預金で良くね?」とのこと。つまり、「社会人経験日数とか関係なしに、興味ない人には本当に興味ない」ということです。

民間企業でしたし、お金に対して全く興味がないことはないわけで、今考えれば、苦手意識があったのかなと思います。

苦手意識が根本の原因

補足をしておくと、周囲は理系職で楽しく仕事が出来れば良い、というタイプも多かったので、お金に関して、強い興味があった人は少数派でした。むしろ、興味の無さ=苦手意識でもあったと思います。

では、なぜ自分は苦手意識もなく、確定拠出年金向けの品選択を出来たのか?それは、「一度何かしらかの金融商品の取引経験があったから」です。例えば、自分は株への興味があり、購入経験があったから、すんなりと入れたのかなと思います。

そう考えると、早い段階で、苦手意識を取り除く、というのは非常に重要だと思います。苦手意識を取り除くには、

  • 一度やってみる
  • 失敗と成功を体験させる

というのが大切です。

苦手意識を持つ人の初めの一歩として、自分がおすすめしたいのが積立NISAによる少額債券投資を1年間続けてみることです。ここで言う少額とは月1000円程度を想定しています。

以下に、理由を説明します。

NISAによる少額債券投資を始めてみるべき理由

理由1:証券口座を使ってみることになるから

これからの時代、証券口座を個人が持っていないことはありえない時代になるでしょう。確定拠出年金などの制度も設立され、個人投資家がどんどん増えていくであろう時代だからです。

ですから、まずは口座開設しておくことが重要です。そして、サービスに不足や不満があれば、適宜証券会社を追加契約していく、それぐらいの気軽さで始めてみてはいかがでしょう。

理由2: 金融商品の価格変動体感出来るから

債券も金融商品であり、毎日値動きがあります。

そういうと、投資をやっていない人でも、「それぐらい知ってるよー」という人もいるかと思います。

しかし、実際、自分のお金を投資して、わずかにでも含み損が出た時に冷静で居られる初心者は、少ないでしょう。「少額」を進めているのは、初心者の段階で12000円が11900円になるだけで、不安になると思うからです。まずは値動きする金融資産に慣れてみる、それが重要だと思います。

理由3:価格変動が1日毎だから

上場している物だと値動きが激しすぎる、というのが問題です。何せ刻々と値段が変化するので、いつ売買をすればよいのか、全く分からなくなり、どこをどう見ればよいか分からなくなります。

積立NISAで取り扱っている商品は全て投資信託なので、基準価格の更新は1日毎です。なので、1日1回の確認で十分ですし、更新が遅い分、落ち着く時間も取れて、価格変動という概念に慣れるのに役立つはずです。

理由4: 低リスクでいつでも解約出来るから

積立金額を少額にしており、低リスクを抑えていますが、加えて債券という低リスク資産にすることで更にリスクを抑えています。また、積立NISAであれば、税制措置的には勿体無いですが、すぐに解約することも可能で、そういった面でもリスクを抑えられます。さらに、国内債券であれば、為替リスクとも無関係なので、円高・円安に頭を悩ませる必要はありません。こういった選択肢があるのも良い所です。

また、月1000円なので、万一全額損失になってしまっても、12000円程度の損失であり、生活に影響がない、というのも心理的な障壁を下げる良いポイントです。

理由5: 平均取得価格の変動抑制効果を理解できるから

積立NISAをしていると、平均取得価格の変動は商品の変動より抑制されていることに気付くでしょう。勿論、債券は値動きの幅が株よりは少ないので、注意深く見ないと分かりませんが、変動は少なくなっているはずです。これにより、定期購入による影響を体感することが出来ます。

逆に、定期購入せず、ある一時に購入できれば、より収益が上がった、とあとで分かるかもしれません。それはそれで、一つの勉強、投資家としての経験値を得た、ということです。この投資の目的は、投資自体になれることです。ですから、この場合は成功とみなせます。もともと収益を上げることよりも、勉強の方にウエイトを置いている試みですから。

理由6: NISAなら異常な高手数料ファンドが無いから

NISAであれば、金融庁によるガイドラインが設定されているので異常な高手数料ファンドはありません。なので、ファンド選択自体で失敗することは少ないです。勿論、社会情勢による値動きによって、含み損が出ることはありますが、手数料などの観点で損をすることは格段に減るでしょう。

デメリットについて

逆にデメリットについても触れておきましょう。

デメリット1:あんまり資産は増えない

金融資産に慣れることを目標としているので、利回りという点では殆ど期待できません。利回り1%としても、最終的に手元に残るのは12055円ではないでしょうか?この低金利の時代に55円の利子と考えればすごいことですが、リスクを抑制した結果でもあります。

デメリット2::低リスクとはいえ、リスクはある

金融資産である以上、含み損を抱えるリスクがあります。これは株でも債券でも変わりません。今回、お勧めしているのは、「少額投資」なので、もし評価額が0円になったとしても、生活には影響がありません。リスクコントロールとして、安全マージンは十二分にとっている物です。

デメリット3: 債券でも分配金が出るとは限らない

債券とは借金の証文のこととも言えるので、利子が分配金という形で出てもおかしくは無いのですが、投資信託の形で購入する以上、内部留保になるか、分配金を出すかは、運営会社の方針次第です。ですので、分配金については、メリットには記載をせず、こちらに記載をしました。

デメリット4: 貴重なNISAの枠を使うことになる

当たり前ですが、NISAの税制優遇枠を使うことになります。資産運用を本格的にするのであれば、枠を最大限活用し、減税措置も十分に活用すべきですし、利益の出ずらい債券で使うのも勿体無い気がします。長期投資であれば、利回りの高い株であっても、損をしない可能性が跳ね上がるためです。ただ、投資に慣れていない人は、株は出来ないという前提に立った提案なので、これは仕方ない所でしょう。

また、NISAの積立設定は年を跨いでも継続する設定になっていることもあるので、周長するタイミングに近づいたら、自分で設定を変えてやる必要もあります。

最後に

実は、自分は含み損は気にしないと思っていましたが、初期の頃は1000円でも損失が出ると少し落ち込んでました。ただ、人間、そうこうしている内になれるもので、もっと若いときに少額である程度やっておいたら落ち込まずに済むので良いかなと思って、この記事を書きました。

人間には、慣れという名の高い適応力があるので、一度やってしまえば、なんてことは無くなるはずです。ただ、その機会がこれまでなかっただけです。勿論、運用を始めてから、最初に決めたルールを破り「許容できないリスクを背負う人」や「投資の前提を崩してしまう人」などもいるのですが、やってみないことには始まらないので、まずは少額でやってみる、というのも一つの選択肢です。

個人的には、落ち着いて、しっかりとリスクコントロール出来るのであれば、初めから株に入っても良いと思いますが、中々一歩を踏み出せない人向けに書いてみました。資産運用を始める際の参考にして下さい。勿論、投資自体は自己責任で、自分の決定により実施をする物なので、その点は十分ご注意下さい。

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